2015年02月28日

橋下徹は本当に保守か

 橋下徹は本当に保守なんだろうか。
 私は保守ではないと思う。
 君が代斉唱も国旗掲揚も中学校給食も校庭の芝生化も、東京で既にされていたことを真似ているだけ。
 ただ一つ真似忘れているのが伝統文化の保護。
 学校で積極的に歌舞伎や能を学び一年に一度は見にいく東京の中学校に対し、橋下徹は文楽を罵倒したあげく、補助金を打ち切った。
 はっきりいう。
 保守はこんなことしない。
 文楽とは、文化財保護法に基づく重要無形文化財であり、ユネスコの無形文化財にも指定されている。
 国が認めただけではなく世界が認めた人類の宝である。価値がわからないという理由で保護しないのでは、タ〇バンやISとなんら変わらない。
 無形文化財とは、国や人々の歩んできた足跡そのものであり、それを否定するような輩は保守ではない。
 また、一番大きくこの男が保守ではないと思うのが、公務員いじめ。
 ちなみに公務員叩きというのはどこから上がったかというと、マスコミから始まった。
 ああいうのは突然始まったように見えて、やはり理由がある。
 一番ひどいと思ったのは、今はなきTBSのブロードキャスター、さらに報道ステーションだったかと思う。
 他は見ていないからわからない。
 その直前にこんな裁判の判決があった。
 「東京都管理職国籍条項訴訟」
 東京都の在日韓国人二世が管理職試験を受けようとすると国籍条項を理由に拒否されたというもの。
 1996年東京地裁の判決の後に、執拗なほどの教師・警察官等への叩きが起こった。
 偶然と言われたらそれまでかもしれないが、実際起こったのだから仕方がない。
 さらに2005年最高裁判決後にはこの公務員叩きが国家公務員に及んだ。特に民主党が政界で力を持ち始め、第一次安倍政権になるや、厚生労働省や国土交通省から不祥事が怒涛のように流れ始めた。
 民主党のバックにどんな組織があるかご存じの方は多いと思う。
 故に管理職の国籍条項訴訟ばかりがきっかけではないだろうが、関係ないとは言い切れないのではないだろうか。
 国家公務員とは、国の根幹を支える人たちである。
 地方公務員とは、地方の根幹を支える人たちである。
 それでなくても同じ学歴の人たちと比して、給与が低い。
 国や地方の根幹を支えるがゆえに、やりがいもあり、給与がある程度低くても志望者はある。
 国がつぶれない以上仕事は続くので不況時は安定職としてよけいに叩きの対象となったが、景気が回復したらそうとは言えなくなる。
 国家公務員法と地方公務員法の縛りの中で働く人たちである。
 給与をカットすることでその質を確保できないために、国はそこまで強く給与のカットを断行しなかった。
 手を抜かれては困る。よい人材に止められては困る。よい人材が確保できなくても困る。
 薬剤の許可、法律の制定・管理、国土の保護、治安維持、教育、どれがなおざりでもいけないことばかりなのだ。
 だからギリギリのところまで給与は下げないし、冷遇もしない。
 ところが、橋下徹は簡単にそれをやってのけた。
 今公務員は「大阪だけはやめておけ」と言われている状況になっているが、公務員の給与だけではなく、待遇や施設の状況も最悪な状況になっている。ところがあれだけ金を削っているのに、マルハンが企画した道頓堀プール計画を俎上にのせたり、御堂筋に20億の大金を投じてイルミネーションをつけたり、遊びには金をかける。
 一番解せぬのが民間民間といって、なんでも民間に下げ渡そうとすること。
 コスト削減と言うが、これから先景気回復すれば公務員のような安い給料では働いてくれなくなる。
 業務が停滞したらどうするのか。
 また、民間にはこれと言って法のしばりがない。
 たとえば橋下氏の元で実行され、現在も続けられている私立高校実質無償化。
 私立の授業料がただなんてと、府民の皆様は大喜びだろうが、これには290億円の府費が費やされている。結果として生徒も私学へ流れる傾向がある。私学の方が施設もいいし、教員の数が充実しているし、それだけ鍛えてくれるし。
 ちなみに私学教員は給与削減以前でも公立の1.5倍あった(私学にいたから私は知っている)。
 もっと言うなら講習費は有料なので、学期末ごとの講習は別料金だし、放課後の補習も別料金。結果が出れば3月に寸志というには高額なボーナスが支給されるので金額差はもっとある。
 早い話、橋下徹がしているのは「私学優遇」言ってみるなら「民間優遇」である。
 私学には元々助成金が税金から拠出されており、さらに実質無償化で一人当たり数十万円が税金から出されているので、潤沢な給料と施設費を実質税金で賄っているのと同じような状況になっている。
 私学の公立化と言っていいかもしれない。
 でも公務員のしばりがない。
 この公共団体のしばりがないということは、つまり理事が中国人でもいいということだ。韓国人でもいい。経営に行き詰って学園を買収なんて普通にある話。
 大阪府は今公立高校の志願者を減らし、地位を落とし、次々につぶして、私立高校を有利な状態にしている。しかし、公立の数が減少し、私学が増え、サイアクの事態というのは想定しているのだろうか。
 府が金を出しているのだから公立と条件は同じというかもしれないが、単位が金で買えるという学校もあり、やってもいない必修科目をやったといいはる。道徳教育を宗教教育に差し替えることもでき、どこまで公の目が届くかどうかわからない。
 外国籍の企業が公教育に乗り込んでくるのはまだいいとして、せっかく育てた人員が海外に流出したら?
 それでなくても国と地方公共団体が億と言う税金を費やして立て運営してきた公立高校という財産を、なぜ簡単につぶしてしまうことができるのか。
 
 橋下氏はサイアクの事態に陥った時に、責任を取るだけの覚悟があるのだろうか。
 高校に限らず小学校中学校もギリギリの人員で、予算がないために様々なものが購入できない状況になっている。ギリギリの人員で公教育を行えば、先生たちそれぞれがかけられる時間は減っていくので、必然的に補習、講習、部活にかける時間も減ってくる。教材研究にかける時間も減り、授業もやっつけになっていく。しかも事務員は経費を厚かましく削れば馬鹿でも出世できるようになっているそうだから、教育委員会も必然的にそういった方向で動いているのだろう。「経費を削れ」と。
 教育委員会は確かに府知事から独立した組織だが、予算と人事は知事が握っている。わずか三年民間校長職にあった人が教育行政のトップに収まる異常事態が起こっているのがよい例である。
 未来の日本は誰が背負うのだ。
 しかも国政に出ると言っており、国会議員を抱える維新の党もどうやら考えは同じらしい。
 橋下氏は大阪をつぶしたいのだろう。
 国もつぶしたいのかもしれない。
 あれも民間これも民間、そうして最後に中国にでも買い取られたらいいと思っているのかもしれない。
 一斉に止めればテロにも相当するショックが起きかねない部署だってある。たとえば市営地下鉄。
 
 橋下氏は馬鹿であるといっては大変失礼だし、多くの支持者がいてそれなりに地位があるのだから、無能なのではないのだろう。おそらくこれが、予測できない事態としては考えていない。
 とするならば、彼は将来、日本人の仕事を減らして、某国に国の経営を奪われる基盤を作っていると思うのが相当ではないだろうか。
 故に私は橋下徹は保守ではないと断言する。
 スポンサーがマルハンという在日韓国人の企業というのも解せない。
 私にも在日の教え子はいて在日の知人もいる。それぞれにいい人だが、人と言うのは金と権力を握ると自分たちの仲間に有利な方向へと権力を使って動かそうとする。政治家と手を結ぼうとする人を何の疑いもなく迎えたとは考え難い。(外国籍の人が管理職になりたいのもわかる。でも、この2千年近くの歴史を持って築きあげてきた国を守るなら、公務員の場合は、日本国籍を取得してほしいと思うのは、これが日本人なら当然のことではないだろうか。)
 
 彼からはなぜか「不徳のいたすところ」という言葉が出てくることはない。
 「自戒」と言う言葉も出てこないだろう。
 大阪市営地下鉄を初乗り200円から180円に下げたと思ったら、また200円に戻すといい、統一地方選挙が近いものだから、200円に戻さないという。嫌なことを書かれたら困るものだから「週刊朝日」と和解した。都構想の先は国政だろう。とにかく石原慎太郎の真似をして保守ぶっておけば自民党と組める。自民党と組めば内閣に入れる可能性も高くなる。彼が出演していた「たかじんのそこまで行って委員会」も保守発言で好評を博し視聴率も高かった。国歌斉唱国旗掲揚も、この番組の中でさかんに言われていたことだ。だからそれを踏襲すれば人気がとれる。そしたら指示が得られる。
 彼は今もたくさんのネット右翼の方々に支援いただいている。そしてこの間も在特会の人と会談と見せかけてテレビ中継し激しく罵倒しただけで数分で切り上げるというパフォーマンスをやってのけた。
 要するに上にあがりたいばかりに見た目保守ぶるのだろうけど、保守でもないくせに保守ぶるのはあまりに不快だ。だからやめていただきたい。
 国旗国歌も手段でしかない。彼の発言によると大東亜戦争は第二次世界大戦でしかないし、太平洋戦争は侵略戦争であり、またこの間も世界を無茶苦茶にしたと発言していた。慰安婦はあの当時の世界の常識といったあと、沖縄の米軍に風俗を利用しろといって、国の尊厳を傷つける。

 安倍晋三首相は「景気回復、この道しかない」との結論に達した。
 橋下徹は相変わらず経費と公務員給与の削減をいって国を売る準備をしている。
 それが彼のスタンスなら仕方ないと思う。
 ただ相当のライトであり、国を愛している私としては、橋下氏の統一性のない、手段として右翼的スタンスを使っているとしか思えない状況は、不快でしかない。発言を見るにつけ読むにつけ、統一性がなく筋が通っていないので乗り物に酔ったような気分の悪さを感じる。
 ネット右翼の方々が、彼の一部発言とパフォーマンスをとらえて保守と思い込み、崇拝するのは結構だが、できればテレビにこれ以上出さないでほしい。少なくとも、発言をメディアに載せないでほしい。「都構想」という単語を平気で使うだけでも、日本国の歴史を愚弄しているとしか思えない。「都」は皇居のあるところなのだ。どれだけの思いとどれだけの血を流して京都から東京へと遷都したと思っている。文楽同様、彼にとってはこだわるに値しない、軽んずべき単語なのだろうけれど。

 エセ保守を見ていると、気分が悪くて仕方がない。あれなら「尖閣は我らが領土」といい、当時民主党の対中国対応を批判した共産党志位局長の方が国への愛を感じるし、スタンスも揺るがないだけ好感が持てる。(私と志位局長とでは政治的なことでは90%は意見が合わないだろうけれど)
 パフォーマンスで行っている一部、を除けば、全部レフトじゃないか。
 橋下徹は保守ではない。
 上に上がりたいためだけに利用している。
 いいかげん気づいてほしい。
 隣国に中から侵略される素地を彼は作っている。
 橋下徹の本質は、左派だ。
posted by きよら at 22:47| 橋下徹政界引退記念